五郎丸 サムライおがみポーズとは? |イマコレ| [スポーツ]
感動で世界が震えた、、、
イングランドで開幕したラグビーワールドカップで、桜ジャパンの日本代表がやってくれました。
世界ランキング3位で今大会の優勝候補である南アフリカを接戦の末、ロスタイムで劇的な逆転勝利をおさめたのです。
日本代表の最後まで諦めない姿勢、冷静な試合運びは、世界中のラグビーファンを一瞬にしてとりこにしてしまいましたが、中でも日本代表FB五郎丸 歩(ごろうまる あゆむ)選手に注目が集まっています。
南アフリカ戦で日本があげた得点は34得点。そのうち五郎丸選手が24得点をあげていますが、その24得点中19得点がゴールキックから産まれています。
結果論ですが、五郎丸選手の決定率の高いゴールキックがなければ、今回の快挙も幻となっていたかもしれません。
大活躍な五郎丸選手ですが、注目を集めているのは彼のプレースタイルにもあります。
五郎丸選手に今世界が注目!
特に彼のゴールキックを蹴る直前のしぐさは「サムライおがみポーズ」とも呼ばれ、いま世界が興味津々なのです。
そこで、あれは何? おまじない? と不思議に思っている方の為に調べてみました!
実は一つ一つの動作に意味があるのです!
よく観察すると、、、毎回キックの時に同じ動作をしています。例えば、ボールは2回まわしてからセット。
後ろに3歩、左に2歩動く、助走は計8歩といった具合です。
このような規則性のある動作を「ルーチン」と呼ぶそうですが。元日本代表の平尾 剛(ひらお つよし)さんが、五郎丸選手のキック前のルーチンで、特に個性的なのが助走前に両手を拝むように見せるポーズだと言います。
①お尻を突き出して中腰に
②両膝をそろえる
③人さし指を立てた両手を体の前で合わせる
そして、細分化した3つの所作はそれぞれに大きな意味があるというのです。
まず①は脱力するため。筋肉に力が入ったままだとブレが生じやすくなります。不安定な状態を一度つくることで体に正しいバランスを取らせようとしている。
②は蹴り足と軸足に一体性をもたせるため。蹴り足には無意識のうちに力が入ります。
③は両膝との連動。上下半身のバランスをニュートラルなポジションにし、目の前に正中線(体の中心をタテに貫く軸)をイメージしながら、丹田(体の重心)も意識しているように見えます。
このように、ルーティンと呼ばれる動作を積極的に取り入れる事で、あの高い決定率をあげているのですね。
ちなみに五郎丸選手、早大時代からキッカーの名手として活躍してきましたが、ご本人は決して自信があった訳ではなかったといいます。
エディージャパンになってから、荒木香織メンタルコーチ(兵庫県立大准教授)と相談するなかで、「何となくやってきたルーティンを文字に起こし、評価することによって自分のものにした。感覚だけでやっていると、調子が落ちたときに自分を見つめ直せない」と話しています。
「何となくやってきたルーティンを文字に起こし、評価する」とは、具体的にパソコンを使いチェック項目を管理し、10点満点で評価するのだそうです。
そして「感覚で蹴らず、ルーチンにだけ集中する」ことで成功率は上昇したのです。
こうした取り組みはなにも五郎丸選手だけにとどまりません。
まさに桜ジャパン全体がこのようなメソッドに裏打ちされた実力をともなって今大会に臨んでいます。
桜ジャパンの活躍が楽しみになってきました!
注目の第2戦は9月23日(水)です。
この模様は日本テレビ系列で22:15 ~ 24:25放送予定です。